【東京】浅草寺の門前町_仲見世他

東京

浅草寺基本情報

記念すべき門前町第一段は、浅草の仲見世です。浅草と言えば、言わずと知れた東京を代表する観光名所でしょう。真っ赤で大きな提灯の掲げられた雷門は、観光雑誌等でもよく目にします。

仲見世の前に浅草寺の基本情報を。浅草寺は正式名称を金龍山浅草寺と言います。創建は、飛鳥時代で推古天皇36年(西暦628年)と言われています。檜前浜成・竹成という漁師の兄弟が漁をしていると、投網に一体の仏像が入りました。仏像を知らなかった兄弟は、像を水中に投じ、場所を変えて網を打ちましたが、何度打ってもこの仏像が入ってきました。そこで、兄弟はこの像を土地の長である土師中知に見せました。ここで、この像が聖観世音菩薩の尊像であることが分かりました。中知は、自邸を寺に改め、この観音像の供養に生涯を捧げました。観音像が現れた時、一夜にして千本ほどの松が生え、3日後、天から金色の龍が松林の中に下ったと言われており、これが山号の「金龍山」の由来となりました。浅草寺は、朝廷、鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府と時の権力者や庶民から篤く信仰され、第二次大戦の被害を受けた時も13年後には再建され現在に至っています。

基本情報まとめ
正式名称:金龍山浅草寺
通称:浅草寺、浅草の観音様
宗派:聖観音宗(単立)
住所:東京都台東区浅草二丁目3番1号
最寄駅:東京メトロ銀座線浅草駅、東京メトロ銀座線田原駅、つくばエクスプレス浅草駅、東武伊勢崎線浅草駅

仲見世

それでは、仲見世へ行ってみましょう。普通は、東京メトロ銀座線の浅草駅から行かれるかと思いますが、私は1つ手前の田原町駅から行くことが多いです。(こっちからの方が気持ち空いてるような気がするので) 田原町駅の3番出口を出て国際通りを北上、雷門通りへ右折、しばらく行くと雷門が見えてきます。雷門は、正確には風雷神門と言い、風神と雷神を祀っています。浅草のシンボルと言える雷門ですが、幕末に焼失してから戦後再建されるまでは、時折仮設の門が建つだけだったようです。雷門をくぐるといよいよ仲見世です。

仲見世の起こりは江戸時代で、浅草寺の参道にある家々に境内の清掃を賦役として課す代わりに商売を許したことに始まります。雷門から伝法院通までの店では土産や菓子など今と同じような商売をしていたようですが、宝蔵門寄りの店は水茶屋となっていたようです。明治時代には、洋風のレンガ造りの建物になり、大正時代には関東大震災の後、鉄筋コンクリート造の建物になりました。第二次大戦で焼失しましたが、戦後に補修され現在の姿になりました。

雷門の直ぐ左隣に、お城みたいな建物があります。浅草名物の雷おこしを売る常盤堂雷おこし本舗です。

仲見世には、いかにもなお土産屋さんが並んでいますが、タピオカを売る今どきのお店や、服やバッグを売る地元民向けのお店も並んでいます。人形焼屋の看板でしょうか、亀の彫り物が。訪れたのは、新型肺炎で騒がしい時期だったんですが、この人通り。濃厚接触し放題(アカン!)。

実は仲見世は、外にもお店があります。旅館のような雰囲気のお店は、すき焼きで有名な今半別館です。

伝法院通り

浅草には、仲見世以外にも魅力的な通りがいくつもあります。伝法院通りは、浅草寺の本坊である伝法院に面していることからその名があります。江戸の街並みを再現した通りには、伝統工芸品を扱う店が軒を連ねます。

行列ができているのは、天麩羅の店大黒家。明治創業で、初めは蕎麦屋でした。

オレンジ通りに入ると、芸能人の手形で有名なスターの広場があり、その向かいに何とも古そうなお店が。こちらも天麩羅屋で、幕末の屋台店が始まりの中清です。

伝法院通りの西の端の方には、鎮護堂があります。明治の初め頃、上野戦争等により棲処を失った狸が、浅草寺の伝法院辺りに棲みつくようになり、様々ないたずらをはたらいたといいます。そんな時、当時の住職、唯我韶舜大僧正の夢枕に狸が現れ、「われわれのために祠を建てて保護してくれれば、伝法院を火災から守り、永く繁栄させましょう」というお告げがあり、明治16年に狸を鎮護大使者として祀ったのが、鎮護堂のはじまりです。こういった堂宇が見られるのが、門前町の楽しみの一つです。

伝法院通りの西端から北へ伸びる通りはホッピー通りです。ホッピー通りは、その名の通り焼酎で割る炭酸飲料ホッピーを提供する大衆居酒屋が並んでいます。また、肴に煮込みを出す店が多いことから、煮込み通りとも呼ばれます。

南の通りには、レトロな雰囲気の喫茶店ローヤル珈琲店があります。お酒が苦手な私は、もっぱらこっちのお店でコーヒーを頂くことが殆どです。

新仲見世

仲見世と並ぶ、浅草のもう一つのメインストリートとも言える通りが、新仲見世です。新仲見世は、文字通り「新しくできた仲見世」で、大正時代に誕生しました。新仲見世は、浅草松屋から公園六区を結ぶ、東西380mの商店街です。全覆式アーケードなので雨の日でも楽しめます。観光客向けのお店もありますが、昔ながらの服屋や食べ物屋、チェーン店など地元民向けのお店が多いように見えます。

松屋側から入ると、レトロな雰囲気のレストラン東洋があります。一方、斜め向かいには、マクドナルドがあり、新旧様々なお店が並んでいるのが分かります。昔懐かしい玩具屋さん。今どきは、玩具屋自体少なくなりましたね。

この他、浅草には、花屋敷を中心とした奥山エリアがありますが、門前町とはちょっと性質が異なります。奥山は、本堂裏手の広場で、大道芸や見世物小屋を出していたことが始まりです。

最後に、新仲見世の西側からスカイツリーを撮ってみたんですが、結構えげつないものが…路地裏とかじゃなくて、国際通りに面した通りにありますからね。きっと殿方のスカイツリーを刺激してくれることでしょう。

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