
序
ネット講釈士、普徳亭大崇です。令和7年のゴールデンウィークいかがお過ごしでしたでしょうか。私はちょいと群馬の方へ旅行に行っとりました。群馬三山の榛名山を登って、伊香保温泉で一泊する自転車旅。旅の話にしばしお付き合いを願います。
出発と白岩観音
さて、群馬県は高崎市、駅前のホテルに前入りし翌朝9:45に出発。街を抜け青き流れの烏川沿いのサイクリングロードを進みます。しばらく行くと県道29号に入ります。あとは道なりなんですが、途中ちょっと寄り道。坂東三十三所15番札所、白岩観音こと白岩山長谷寺へ。

ドドメキという名の交差点を通り過ぎたところの丁字路を馬手に曲がり、道なりに進んでまいりますと弓手に見えてまいりますのが白岩観音。孝徳天皇の御世、役小角が白い岩の上に観音像を安置し堂宇を造ったことに始まるとされ、白岩という地名の由来ともいわれます。小さなお寺でございましたが、境内には石仏や石碑もあり、なかなか良い雰囲気でございました。



白岩観音を後に、再び29号線に戻り榛名山を目指します。室田というところで211号線に入ります。この211号線、意外と勾配がありなかなか漕ぐのに骨が折れました。しばらく進みますと大きな鳥居が見えてまいります。これぞ、榛名神社の一の鳥居。いよいよ本格的な山道に入ってまいります。途中から33号線に変わり、さらに山道は険しくなってまいります。

榛名神社
必死にペダルを漕いで疲れたあしひきの山道を行くと見えてくるのは、真っ赤な鳥居。鳥居を潜り馬手に曲がりますと榛名神社でございます。

土産物屋や食事処を両袖に、坂を登って行きますと緑に映える紅い橋と随神門、いよいよ神域に入ります。



木立の間を抜けていきますと、馬手に見えてまいりますのが鞍掛岩。鞍掛岩は、崖から崖へ岩が橋のように架かっているものでございます。


さらに進んで石段を登りますと弓手に見えてまいりますのが三重塔。神仏習合の名残でございまして、金色の獅子の木鼻がよく目立ちます。


土砂崩れ防止用のトンネルを抜け橋を渡りますと、馬手に見えてまいりますのが瓶子の滝。瓶子の滝は、両脇の岩を神に捧げる神酒を入れる器の瓶子に似ていることからこの名が付いたと言われます。




滝を背に石段を登ってまいりますと、弓手に立派な杉の大木が見えてまいります。これは、かの戦国武将武田信玄が戦勝祈願のため矢を突き立てたという謂れのある矢立杉であります。

矢立杉を過ぎ、さらに石段を登ると見えてまいりますのが双龍門。扉に龍の彫刻が施してあることからこの名がございます。双龍門には、他にも三国志の場面の彫刻がございます。




道を曲がって正面に社殿が見えてくるのですが、残念ながら今は改修工事中。参拝は隣接する国祖社で行います。社殿の背後に立ちますのが、御姿岩。この御姿岩内にある洞窟に、御神体が祀られているといわれます。




お参りを済ませて、参道の土産物屋へ。折角群馬に来たとのことで、焼きまんじゅうを頂きました。パンのようなフカフカの生地に焼けた味噌のカリカリが合わさって、大変美味しかったです。

榛名山と榛名湖
再び33号線に戻り榛名山を登ります。いよいよ坂はきつくなり、足に疲労が溜まってたまらないきつさが来る。九十九折りの山道を登りますと弓手にデンッと見えますのが、男根岩。いろんな意味で立派でございます。ここを越えますと登り坂も終わりでございます。

登った先、眼前に広がりますのは榛名湖。遥かな昔、噴火によってできました火口に水が溜まってできたカルデラ湖でございます。湖の向こうに聳えるのは、榛名山の山頂で又の名を榛名富士。湖越しの山とは、まさに一幅の絵のような美しさにございます。

湖から少し行った場所にあるのがメロディーライン。自動車で走りますと「静かな湖畔」のメロディが聞こえてきます。こちらも景色が大変良く、荒涼とした中を道が貫く様は、群馬でありながら北海道を彷彿とさせる風景にございます。

ここからは降り坂となり、ほとんどペダルを漕がずとも進んで行きます。風を切って走るのの快調なの快調じゃないのって。途中、高根展望台に寄りました。周囲の山々や伊香保温泉などが一望できるまさに絶景スポット。改めて高いところまで登ってきたと実感します。

結び
さらに、降ってまいりますと、到着しましたのが伊香保温泉。伊香保はいかほどなのか、じっくり話したいところでございますが、今回はここまで、続きは次の記事をご覧くださいまし。

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